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「 加賀百万石の旅 vol.1 -mutu- 」
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建築関係者なら誰もが知っている「妹島和世」と「西沢立衛」、両氏による建築ユニット「SANAA」が設計を手掛けた「金沢21世紀美術館」を見る為、そして旬の「カニ」を食す為に加賀百万石、金沢へ行ってきました。

「21世紀」と銘打つこの美術館、どこが21世紀的なのか。
まずその佇まい。もう少し高木を植えても良いんじゃないかって位に広い芝生広場の真ん中で、大きく弧を描くガラスのファサードがお出迎え。1階分の高さに抑えられている事もあって、箱物建築の代表格たる従来の美術館(以下、20世紀型美術館)の様な威厳とか風格は感じられません。
アートを何やら高尚なモノにし、日常の生活から切り離してしまった20世紀型美術館へのアンチテーゼ。芝生広場を歩きながら建物を眺めていると、建物の軽やかなイメージとは裏腹な、内に秘めた力強いメッセージを感じます(とりあえず建物の周囲をぐるぐる歩き回って、なかなか中に入らないのは建築をやっている人の習性?)。
控えめなデザインのエントランスは、あらゆる方角からアクセスできるように何箇所も設けられ、建物内部も無料ゾーンと有料ゾーンを巧みに区分けして回遊性を保つ事により、開放的な建物のイメージと空間体験とを見事に一致させています。
裏原宿なんかをブラブラ歩きながら、気に止まったお店に入ってみる。そんな感覚でアートに触れる事が出来ます。

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この3連休は2月なのに雪も無く、天気もそこそこ良かったので、金沢市内には相当な人出があったようです。そのお陰か美術館の来場者の多い事、多い事。
チケットを買わずにしばらく建物の中をグルグル歩き回って感じたのが(やっぱり建築をやっている人の習性?)、家族連れが多い事。乳母車を押しながらアートを楽しむ・・・これが21世紀の美術館?
てっきり建築、芸術筋の人たちであふれ返っていると予想していたので、これはかなり嬉しい事でした。何年も前に「馬頭町広重美術館」を訪れた時も似たような状況でしたが、これは有名建築家が手掛けたという建物の話題性だけで人が集まってる訳じゃないっていう証拠でしょう。
実際、「アートdeまちあるき」(08年3月31日まで開催)という地元商店街と連携したプログラムを実行したり、美術館の中で来場者を案内するスタッフがボランティア(若い人から高齢の方まで、男女問わず参加されています)だったりと、この新しい美術館が金沢の町と人の心に根付く為の試みが実行されています。
従来の美術館という枠に捕らわれないこれらの活動は、これまた20世紀型美術館とは随分と異なっている様に感じました。

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「リアル・ユートピア~無限の物語展」も非常に興味深くて楽しかった(特に木村太陽さんのインスタレーションは笑えます)のですが、同時に開催されている「奈良美智展 Moonlight Serenade -月夜曲」もかなりのインパクトがありました。美術館に入ってこんな巨大な犬↑がいたら・・・お子さんには大好評でした。

美術館という複雑なプログラムを、斬新な形で建築化した「金沢21世紀美術館」。設計から施工、完成までには、関係者の方々の相当な労力がつぎ込まれたに違いありません。ですが建物が完成してお終い、とはならず、地元の人たちやアーティストの人たちの共同作業によって、これからも成長していくであろうこの美術館。
きっと21世紀を代表する美術館の一つとして数えられるでしょう。

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